極力うんちくは避けて通りたいのですが、ここはネットワークの初期設定をきちんと説明しないと先々で、なに言ってんだ?こいつ??状態におちいってしまうので簡単にやっつけますのでしばしお付き合いください。
構成例を説明します。今後はこの構成例に従って説明していきますので、ご自分の環境に読み替えて作業を進めてください。
通常パソコン1台を使用している場合はモデム→ルーター→パソコンとなると思いますが、そこへ今回設置する自宅サーバーを追加する際、ローカルIPアドレスを割り当てます。人でいう名前、住宅でいう住所、今は死語となってしまったDOS/VパソコンでいうIRQみたいなもんですね、何度これに泣かされたことか・・・これがバッティングするとパソコンが激しく調子悪くなり、立ち上がらないなんてことも多々あります。同様にローカルIPアドレスもバッティングしてはいけません・・・ってわかりにくいですね^^;;。住所に例えると同じ住所が二つも三つもあると郵便屋さんはどこへ郵便を届ければいいのかわからなくなってしまいます。それを防ぐために同じ住所がないのと同じように、ローカルIPアドレスもダブらないように設定してあげます。
ローカルIPアドレスは好きなように設定できます。今回はモデムのローカルIPが「192.168.1.1」だったのでそれをそのままに、ルーターを「192.168.1.2」にして、そのまま連番でもかまわないのですが、メインパソコンとサーバーを少し離した番号を設定しました。例えばパソコンを増やした場合やサーバーをもう一台増やしたりするときに連番だと何番がパソコンだっけ?という余計なイージーミスを防ぐことにもなります。例えば
- 「100.100.100.1」モデム
- 「100.100.100.2」ルーター
- 「100.100.100.10」パソコン
- 「100.100.100.20」サーバー
とするとメモしなくても覚えられそうですね。そして、パソコンを増設するときは「100.100.100.11」、サーバーを増設するときは「100.100.100.21」と一目瞭然ですね^^b。このように自分の分かりやすいように設定してあげてください。もちろんモデム、ルーター、パソコンも自動的に設定されるわけではないので、ローカルIPを設定してあげます。モデム、ルーターは取り扱い説明書をパソコンはネットで検索すればすぐ見つかるでしょう。
自宅サーバーを設置する場合IPアドレスがなにかとつきまとうのでしっかり抑えておきましょう。ルーターとサーバーとの接続はメインパソコン同様ネットワークケーブルにて接続します。ルーターにスイッチングハブ機能(パソコンを複数台繋ぐ機能で、大抵は3~4台同時に繋げられるようにネットワークポート(差し込み口)を3~4個装備しています。)がない場合はスイッチングハブを用意しないといけません。ルーターの次にスイッチングハブを繋げて差し込み口にそれぞれメインパソコンとサーバーを接続します。もちろんサーバー側もネットワークポートがなければいけませんので、ない場合はネットワークカード等の増設が必要となります。
ログイン ユーザ名入力
インストールの時点で設定してあるので確認ということになります。稀にインストールのときに間違って設定したり、設定した項目がちゃんと反映されていなかったり、未設定の状態のときがあるので確認しておきます。ネットワーク関係で接続できないといったようなトラブルはまずここの設定を確認してみるといいでしょう。
インストールが完了したサーバーを立ち上げると上記のようなログイン画面になりますので、ユーザ名:の入力欄に「root」と入力して「Enter」を押します。
ログイン パスワード入力
ユーザ名同様パスワードを入力します。パスワードは表示されません。
デスクトップ画面
ログインに成功するとデスクトップ画面が現れます。ここからあれこれと設定していきます。
ネットワークの設定
左上のメニューから「システム」→「管理」→「ネットワーク」とクリック。
ネットワークの設定 デバイスタブ
上記のようなウインドウが開きます。環境によってはネットワークデバイスが「eth0」「eth1」2つ表示される場合があるかと思いますが必ず「eth0」を確認して設定を進めてください。「eth1」に設定したり、あっちこっちに設定したりすると、設定したのにうまくいかない等のトラブルの元になりますので、よく確認の上、設定してください。
「eth0」が選択されていることを確認したら上の方のアイコンの「編集」クリックします。
ネットワークの設定 全般タブ
すると上記のように切り替わります。
- アドレス:192.168.1.13
- サブネットマスク:255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイアドレス:192.168.1.2
と設定してあることを確認します。アドレスというのはローカルIPアドレスのことでサーバーの住所に当たる部分です。ネットワーク構成例にしたがって「192.168.1.13」と入力します。サブネットマスクの詳細は割愛しますが、とりあえず上記のように設定すればOKです。デフォルトゲートウェイアドレスという言葉はパソコンを触ったことがある人なら聞いたときある言葉かと思いますが、乱暴ですがこの場面で一言で言ってしまえばルーターのことです。アドレス同様、冒頭のネットワーク構成例に従い上記のように設定します。全ての設定が終了したら「OK」をクリックします。
ネットワークの設定 DNSタブ
次に「DNS」タブをクリックして「ホスト名」を設定します。サーバーにわかりやすい名前を付けるということです。所得しているドメインの頭に好きな冠をつけて設定してください。今回はドメインに「web1」としました。なんでもかまわないのですが「www」や「mail」等サーバー設定に出てくる文字は後々間際らしくなるので避けたほうが無難でしょう。
そして、「1番目のDNS」、「2番目のDNS」に契約しているプロバイダーのDNS(ネームサーバーアドレス)を設定します。管理人はtikitikiを利用しているので上の画像のような設定になります。各自プロバイダーの設定を調べてここに設定してください。
詳細は↓こちらをご覧ください。
ネームサーバアドレス(DNS)について設定
マニュアル TikiTikiインターネット
- ホスト名:web1.yocchi01.com
- 1番目のDNS:218.40.30.13
- 2番目のDNS:218.40.30.14
- DNSの検索パス:yocchi01.com
設定したらデバイスタブにもどりましょう。
ネットワークの設定 保存
設定を保存するのでウインドウのメニューの「ファイル」→「保存」をクリックします。
ネットワークの設定 保存確認
保存したので、再起動してくださいってことです。よくみるとアイコンが並んでいる右側に「起動」と「停止」があるのに気がついたでしょうか?この起動と再起動はネットワークの設定の部分だけの再起動となります。自分だけで好き勝手に使用しているサーバーなら気兼ねなく再起動できますが、規模が大きく利用者も多いサーバーは簡単に再起動というわけにはいきません。商用ならなおさらのことですね。ならどうするのか?そこはさすがサーバー用OSでよく出来ていて、設定を変更した部分のみの再起動が出来る仕組みになっています。サーバーを起動したまま設定変更を反映させることが出来るのです。
で・す・が!、このサイトでは設定したらサーバー自体をOSごと再起動させて設定を反映させていきます。なぜか?答えは簡単です。一番手っ取り早く「簡単・確実」に設定を反映させることができるからです。また、実際にパソコンを再起動しないとうまくいかない場合が多々あるのでトラブル回避のためにも設定したらパソコンを再起動というスタンスで進めていきます。なので参考程度に説明を加える場合もありますが、今後はこのスタンスで設定していきます。
再起動
では再起動します。「システム」→「シャットダウン」をクリックします。
確認ウインドウが開きます。再起動するので「再起動」をクリックします。再起動後、再度「root」アカウントでログインしてデスクトップ画面を表示してください。
ブラウザ起動
デスクトップ画面に戻ってきたら「アプリケーション」→「インターネット」→「Firefox Web Browser」の順にクリックしてWEBブラウザを起動します。
ネット通信確認
ブラウザが起動したら、どこでもかまわないのでインターネットのサイトにアクセスしてみてください。画面は「http://www.google.co.jp/」にアクセスしてみました。サイトが表示されればOKです。表示されない場合はネットワークの設定に誤りがある場合がありますのでよぉ~~く確認してみてください。